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知識と知恵の関係は [本の紹介]

最近、私の言っていることを代弁してくれそうな本が出版されたので紹介しおきましょう。題名は【健康力・戦国武将たちに学ぶ】というもので,医学ジャーナリストの植田美津江さんが書いたものである。

読んでいないが、およそ見当がつく、知り合いやメーカーの営業に何十年も前から言い続けてきたことである。【万全の体調で望まなければ戦には勝てなかったのだ。】早寝、早起きを家訓にしたり、禁酒をしたり、食生活に気をつけたりしたものと現代の風潮を比較しているのではないかと考えられる。武将たちの健康法は昔から守られてきたこと言われてきたことであり【知恵】の大切さを改めて感じ取ってもらいたいといっている。

情報だけが先走ってしまいがちな現代と比較すれば、知識だけで頭でっかちになっている現代と比較すれば、彼らは日々其れを実践し、経験でろ過が済んでいるのだから知恵の領域まで高められているのである。自分に合っていなければどこかで違ったものに切り替えているだろう。

情報は体系化されなければ知識にはなりえない。知識は経験等で濾過されなければ知恵にはなりえないということである。事実の因果律が知識であり、価値の因果律が知恵であるという図式が成立すればその間を繋ぐのは経験及び実験というもので橋渡しをしなければならないことになりはしないのか。彼らは明日命を奪われるかもしれないからこそ自分の健康には人一倍気を使ってきたのだ。現代人が自分の健康を専門家やメディアに任せてしまっていることに対して警告の書である。

もっといえば、おそらく、第二次世界大戦までの軍人の食べてきたものを調べれば多くの健康的な素材が理解できるはずであるが、日本の大戦はちょっと当てにならない所もある。兵站線を無視して展開したということも考えられるのだ。

いずれにしても、もっと古い時代から少なくとも中央であろうが、地方であろうが、日本であろうが、外国であろうが、権力の中枢にいた人たちの食べてきたものを調査すればさまざまな知恵が隠されているのだ。アレキサンダー大王は【ニンニク他】、クレオパトラは【真珠を酢につけて、この発想は後でとんでもないことに気が付くことになる。公表できる段階には無い。】、楊貴妃は【ライチ、ビタミンC、三種類の薬用酒(楊貴妃は冷え性を持っていたらしい。白色美人という説もある。)、桂花陳酒(キンモクセイのお酒、このアイデアのいくつかは自分のお客さんが既に試みているが、お酒の飲める人でないと無理である。】、小野小町は【鴨肉のコラーゲン、多くの健康食品に利用されている。】インカ帝国は【アンデス人参、マカ、キヌアこの配合の商品はいろいろできる。出願書類の中に添加すればよいこともわかっていたが、全て書く必要もないと判断していたのであえて隠した状態にしてある。】、ドイツ帝国【ジャガイモ他】は何を食材として、戦いの中でどんな食品を選び利用してきたのか。

最近、韓国のテレビドラマ【チャングムの誓い】の中にもたくさんの食材が利用されているだけでなく、その理由もまたシナリオの中に含まれているので参考になる。何よりも知恵という段階に到達しているものであるといえる。

 注 兵站線 軍事作戦上物資などの供給可能な範囲までは兵力展開可能であるとする。支援部隊の能力のことをさしている。
   【参考文献、食材力 林輝明監修 河出書房新社刊】
   【参考文献、チャングムの誓い 総合テレビ、土曜日PM11:10】

食べるということを学びの現場に [本の紹介]

ここに一冊の本がある。子供達に食べるという事を考えさせるために、男でありながら家庭科の教師になった。食事がもつ教育的な側面を前面に押し出す事で生き生きとした学びの空間が広がってくることになりはしないだろうか。「面白学校の日々」という題名で著者は名取弘文氏で教育出版社から発売になっている。単に料理を作るということだけをしているわけじゃいない。

豆腐を作るということにしても成型する箱を作らなければならない(工作という作業を自然な形で含んでいる。)。豆を水につけておけば泡が出る。(何故だろうという疑問と好奇心が育つ。)豆を測り等分するには割り算をしなければならないことになる(極自然に算数が含まれている。)。そして、豆腐の歴史まで勉強しなければならない(中国から伝来してきて、どのように広まって行ったのか)。多くの教科の要素がその中に自然な形で含まれていることに気が付いていただきたい。

私が若い頃、気が付いていた脱線授業によく似た教え方になることが理解できるはずである。パラダイム(教科と言う枠組み)を越えてしまうという現象が起きてくる。パンを焼くという行為も、多くの教育的な側面を含んでいる。何よりも大切なことは生き生きとした人間教育が読み取れる。自然の営みの中から課題や疑問が発生してくることになる。

彼が直接指導したことではないが、「小麦粉のできるまで」という映画を見せることと、その中で子供達が試行錯誤するプロセスまで教え込んでいるような気がしてきた(クリエイテブを志す人々が常に直面する事を実体験させているような気がしている。)。焼いたり、煮たりして食べられるものにするのであるが味がよくないのである(創意工夫の原点)。そこで最初は石ですり合わせてみるが上手粉にはなってくれない。石に刻みを入れる事で石臼が完成した。今度はよく回る様に取手などをつけた。

そのうちに水車を利用して粉にするという知恵になる。人類が何年もかかって行き着いたプロセスを短い時間の中で伝えている。何よりクリエイテブな側面(そのプロセスを省略していない。)を実体験(パンを焼いてみるという授業)に基づいて教えていくことが何より必要になってきているのかもしれない。

「食養」という事に関して厚生省もやっと腰を上げたという感じであるが、もっと速い時期から取り組むべきことではなかったかと思われる。何しろ、細菌やウイルスが原因でない生活習慣病が多くのなってしまっている。そして、医療費が国家予算の中に占める割合が多くなってしまったということである。

この記事はクリエイテブ・ライフとどちらに投稿してもいないようになっています。

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